〜Buon Voyage〜小倉から今度こそ大舞台へ

2022年8月21日午後3時25分

雨が上がった小倉競馬場、今日は北九州記念。のちの出来事が現実だということを今でも受け入れられるかどうかわからないくらい衝撃だった。

久々の最内枠、しかし単勝オッズは164.3倍。得意の小倉で今日は良馬場とはいえ、実績は劣る。誰も注目していなかっただろう。

まずまずのスタート、内が少し荒れているせいか各馬内を避ける格好だった。前半32.7でテイエムスパーダが逃げる。後ろにはシンシティ、メイショウチタン、アネゴハダ。どうせ逃げられるんだろうと思いながら4コーナーを迎える。

カメラが前を捉えて直線に入る時、ボンボヤージは6番手だった。

「なぜボンボヤージが前にいるんだ?」

これまでは大外になることが多く、6番手をとっていても沈むような格好がほとんどで、セントウルSのように最内でも14番手だったりだったので、これまでと違う違和感があった。

直線に入ってテイエムスパーダが先頭、メイショウチタン、アネゴハダが並ぶところに最内ボンボヤージ。そこでついに勝ちが見えた。もう先頭に立つ頃には気が気ではいられなくなった。兄のファンタジストを応援していた身として、オープン入りしてからずっと苦しんでいたこの馬がついに報われる時が来たのかと一瞬頭をよぎった。

握っていたがんばれ馬券をくしゃくしゃにしないようになんとか握る力を堪えた。タイセイビジョンやアネゴハダを振り切って、ついにゴール。目から今にも溢れそうな涙をなんとか堪えた。オープン入りしてから川須騎手のことが嫌いになりそうだったり、枠順の不憫さに嘆いたりしたが、ついに掴んだ重賞タイトルに歓喜のあまり叫んでしまった。(周りのおじさんたちごめんなさい)

今思うと、この馬のことを誰よりも知ってるのは川須騎手だから文句言えませんし、僕も川須騎手に感謝しないといけません。ありがとうございます。おかげでがんばれ馬券が18000円に化けました。コピーを取った上でしっかり払戻させていただきました。額が額なのでね!(当たる時に限って複勝買い忘れる)(今日も複勝買ってない)

先日は弟のアスクメークシュアが新馬戦を勝って今日はボンボヤージが重賞初制覇。兄貴も嬉しいでしょうね…

過去5年と比べてもアレスバローズの次に良いタイムで走ってくれました。

僕もこればかりはスプリンターズステークスに行くしかありません。

G1への旅が良いものでありますように…